テーマの重なりといえば、米国のアニメ映画に『バグズ・ライフ』というのがあるけれど、これなんかは、日本語に訳したら「虫の生活」と、そのものずばり。偶然にしろ、ロシアとアメリカで同じタイトルの作品が同時代にできていたわけで、この符合をただほうっておくのはももったいない。
ペレーヴィンの『虫の生活』は映画にはなっていないけれど、読めば一目瞭然、映像がつぎつぎと喚起される作品。それなら、かつて花田清輝が「ビィヴァ」でソ連の記録映画『ビーバー(海狸)』とアメリカのディズニー映画『バンビ』を比較して書いたような一文を、あらためてここで虫をテーマにものすることができるのではないだろうか。そんなことをずっと思いながら、誰にもそれを依頼できていないのは、ただただもう編集者としては怠慢な証拠で。(06.9.23)
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